後輩Tくんが他の同僚たちと世間話してた。 「Tくんって、北枕とか気にするほう？」 「ううん、僕、枕しない派だから」 そういうことじゃないだろ。

昼にふと時計に目をやって、 「あ、しまった。1月11日11時11分に時計見るの忘れた」 と言ったら、後輩Tくんに 「時計戻せばいいじゃないですか」 って言われた。 意味ないやん。 俺も意味ないけど。

「今日、靴下2枚はいて来たんですよ」 と後輩Tくんが話しかけてきた。 「ああ、今日寒いもんなあ」 「あ、そうじゃなくて、靴下2足に片方ずつ穴が開いちゃったんですよ。2枚はいたら穴隠せるでしょ？」 それ2枚はく必要なくない？

新年早々、後輩Tくんが真剣な面持ちで相談しに来た。 「僕、近いうちにこの仕事から足を洗おうと思うんです……」 うちの会社がヤクザみたいな言い方すんな。

カサカサの手で書類をめくるのに苦労してたら、後輩Tくんが嬉しそうな顔をして話しかけてきた。 「書類をめくらないといけないのに、冬場は手が乾燥しやすくて、しかもメクールがないことってよくありますよね。つばをつければいいって？ とんでもない。そん…

パートのNさんが 「毎日、毎日、ダンナのお弁当と息子のお弁当作ってあげて、これじゃ私まるで給食のおばさんじゃねえ」 と愚痴っていたら、横で聞いていた後輩Tくんが興奮気味に 「給食のおばさんは、ものすごく競争率高くて、ものすごく高給取りのエリート…

会社のトイレに行ったら、小便器の上に空き缶が置いてあった。空き缶を外のゴミ箱に捨てて戻ってきて、後輩Tくんに 「トイレに空き缶ほったらかしてあったよ。何でこんなことするんやろなぁ」 と言ったら、 「僕の推理だと、その人は外に空き缶を捨てに行く…

「さっき歩道歩いてたらさ、前から来た自転車がすごいスピードですれ違ってん。せまい歩道やのに、危ないよなあ」 「僕そういうときは、わざと向こうにわかるようにグッと目をつぶって、ふらふら歩きますよ。確実に向こうがビビってスピード落とします」 命…

昼休み、給湯室で歯を磨いて事務室に戻って来たら、後輩Tくんが話しかけてきた。 「ふうさんって歯磨き長いですね」 「そうか？ 2分くらいやで」 「僕、そんなに息もたないですよ」 息止めてんの？

仕事で個人のお客さんに請求書を郵送するのに同封する送付案内状を書いていたら、横で見ていた後輩Tくんがアドバイスしてくれた。 「最近個人情報の保護に厳しいから、案内状の『○○様』って名前、透けて見えないように工夫した方がいいんじゃないですか？」 …

後輩Tくんが 「ひゃっ！」 とおかしな悲鳴を上げたので、見てみると足元に小さなクモがいた。呆れて 「なんや、こんな小さいクモ怖がらんでもええやん」 と言ったら、 「ち、違いますよ！ 怖がったんじゃなくて、ふんずけちゃいそうになって『ひやっ』とした…

いつも始業ギリギリに会社に来る後輩Tくんが、めずらしく俺より早く出社していた。 「どしたん？ 今日はえらい早いやん」 「そうでしょー。昨日買ったパンの賞味期限が今朝の7時までだったんで早起きしたんですよ」 そんなどうでもいい動機で早起きできるの…

夕方、受付の人に用があるのに見つからないので、近くにいた後輩Tくんに聞いてみた。 「受付の人ら、もう帰ったんかな？」 「いや、ついさっきまで着替えしてましたよ」 何で知ってんだよ。

会社でエレベーターを待ってると、中からTくんが 「よいしょ」 と言いながら降りてきた。 「若いのにエレベーター降りるだけで何で『よいしょ』やねん」 「ドアが重いんですよ！」 手動かよ。

「明日の土曜日休んでもいいですか？」 と後輩Tくんが聞いてきた。 「明日そない忙しくないからいいけど…なんで？」 「さっき、受付の人に別れ際『じゃ、また来週』って言っちゃったんですよ。明日会ったら気まずいんで」 そのセリフを言ってる今は気まずく…

後輩Tくんと炎天下を汗だくだくで歩いていたら、Tくんが車道の方を指差してボソッとつぶやいた。 「あれに乗って帰りたい…」 それクール宅急便。どこ帰るつもりだ。

後輩Tくんに仕事を振ったら、 「この仕事いやなんですよねえ。面倒で」 とブツブツ言っていた。 面倒な仕事がなかったら人雇う必要ないたろ。

後輩Tくんが汗かきながら 「暑い〜。暑い〜」 と言っていた。 「もう梅雨も明けたし、当分毎日暑い日が続くやろ」 「そうかもしれませんね。でも、この世に『絶対』なんかありませんよ」 そこでカッコつける意味がわかんない。

後輩Tくんがカレンダーを見ながら話しかけてきた。 「僕もここに勤め始めてから今月で2年ですよ」 「へえ、時間経つの早いなあ」 「早いですよねえ。2年つったらアレですよ。小学1年生が3年生になる時間ですよ」 煮え切らない喩えだな。

「毎晩暑くて寝苦しいですねえ。窓開けて風入れたいんですけど、ぼくんち道路に面してるからうるさくて…。音を通さずに風を通す方法ってないですかね」 扇風機買えよ。

後輩Tくんがアタック25を見ながら 「僕、アタック25出るのが夢なんですよね」 と言うので 「クイズ得意なん？ 応募してみたらいいやん」 「応援に来てくれる友達がいなくて…」 俺が行って…やっぱやめとこう。

同僚のKさん、Oさん、Tくん、俺の4人で飲みに行った席で、なぜかみんなでカルピスを飲もうということになった。 O「なんかこのカルピス薄くない？」 K「そう？ むしろ濃いような気がするけど」 俺「俺も濃く感じる…。俺ら子供の頃、めちゃ薄いカルピス飲まさ…

後輩Tくんが、同僚の女性たちに 「そのセリフおっさん臭いよー」 とからかわれていた。 「『おっさんのあなたは臭いよ』なのか、『おっさん臭い』で一つの形容詞なのか、そこんとこはっきりしてください」 においのことは言われてないだろ。

後輩Tくんとカレー屋でカレーを食べてると、ここに来るのは二度目だというTくんが語り始めた。 「前にここでカレー食べてるときにお腹壊しちゃって、トイレどこ？って聞いたら、店の外にあるので会計が済んでからにしてくださいって言われたんで、食べかけだ…

後輩Tくんが休憩時間に、歩いて10分もかけてクリーニング屋に行ってきたと言うので、 「すぐ近くにクリーニング屋あるんやから、そっち行ったらいいやん」 と言ったら 「近いところに毎日汚れたシャツ持ってって、顔覚えられたら恥ずかしいじゃないですか。…

昼休みに後輩Tくんと歩いてコンビニに行く途中、じいさんが道端で立ち小便しているのを見てしまった。 「うわあ、メシ食う前にイヤなもん見てもーた。アホちゃうか」 「でも、アホはアホでも、わきまえたアホですよ。ちゃんと排水溝めがけてしてましたもん」…

後輩Tくんがゴールデンウィークに大阪旅行に行くらしい。 「大阪に何見に行くん？」 「USJとか、通天閣とか…。あと、女性専用車両に乗ってみたいです」 それ大阪名物ちがう。

後輩Tくんが 「ふうさん、質問いいですか？」 と言って来た。 「首を180度曲げて後ろを向いたときに 『背後に気配を感じる…』 って言った場合、背後ってどっちですかね？」 仕事しろよ。

部長と新会社法について話をしていたら、後輩Tくんが割り込んできた。 「会社法と言えば、僕すごいこと発見しましたよ！ 『株式会社』は、社名の前にも後ろにも付くことがあるけど、『有限会社』はほとんど前にしか付かないんです！」 会社法ほとんど関係ね…

好きな女性のタイプを聞かれた後輩Tくん。 「気は優しくて力持ちって感じかな」 それ金太郎。