月刊ガンダムエースで先月号から始まった、1年戦争の数年前を舞台にした「シャア・セイラ編」が、本編以上に登場人物のキャラが立っていておもしろい。
車ごと爆破されてもピンピンしてるドズルや、意外や美人キャラだがやっぱり老け顔な少女キシリア、へたれっぷりがかわいい坊や=ガルマ君などザビ家の面々が魅力たっぷりだ。(ギレンはそのまんま)
だけどそれ以上にイカしてるのが、若き日のランバ・ラル
1年戦争アムロやブライト達の前に立ちふさがったときは、経験豊富でいぶし銀の隙のないシブいおじ様だったが、「シャア・セイラ編」のラルは格好いいところだけじゃない。
キシリアにいいとこ取りされてふてくされるラル。
幼いセイラにキスされて奮い立つラル。
猫にひっかかれて顔中傷だらけのラル。
若い兵士に惚れられたハモンに嫉妬を隠せないラル。
ルパン3世で言えば銭形みたいな、少し格好悪い役回りが意外に似合っていて、それが普段のシブさを逆に引き立てている。
1年戦争アムロに敗れたときの捨てゼリフ、「技術の差ではない。モビルスーツの性能の差だということを忘れるな。」(うろ覚え)を聞いたとき、シブ格好いいラルがそんな言い訳がましいことを言うかなぁ‥と釈然としなかったんだけど、若き日のラルを見た今なら何となく納得できる。
格好悪いと言いたい訳じゃなく、性格に深みが出たことで彼を身近に感じられるようになり、若いアムロに負けたラルの悔しさが違和感なくあり得そうに思えるのだ。
前からランバ・ラルは好きなキャラだったけど、これ読んで更に惚れた!がんばれラルさん!本編ではもう死んじゃってるけどね。(泣)