いちご牛乳の男

 朝バスに乗っていると隣の車線を走っている車の運転手のおっさんが、片手で紙パックのいちご牛乳をがぶ飲みしながら幅寄せしてきた。
 いやがらせか?と思ったがそうではないらしく、すぐに慌てた様子で紙パックを置いてハンドルを戻した。
 やれやれと安心していると、また同じ車が幅寄せしてくる。やはりおっさんはいちご牛乳を飲んでいる。
 また慌てていちご牛乳を置いてハンドルを戻し、またまたいちご牛乳を飲みながら幅寄せしてくる。
 ええ加減にしろ。

 紙パックのいちご牛乳は携帯電話より危険だ。素直に缶のジュースを飲め。