選択

 母から仕入れた話。
 いとこの結婚式の1ヶ月くらい前に、披露宴の料理を和洋どちらにするか希望を問う往復ハガキが届いた。料理の内容が書いてあるハガキを穴が開くほど読んで悩む父。
父「…どっちにするにしても、わしら二人同じのにした方がいいの」
母「なんで?」
父「違うのにしたら、お母さんの料理の方がおいしそうに見えるじゃろ」
母「ちょっとずつわけてあげるよ」
 そしたら父が満面の笑みで
父「ほうか! じゃあわし洋食にしよう。お母さん和食!」


 子供か。