顔剃り

 床屋で顔剃りをしてもらってるとき、俺のふくよかなアゴの肉のせいで、理容師さんがアゴのヒゲを剃るのに苦労してるようだった。最初はアゴを手でおさえる程度だったのが、だんだんと指で肉を思い切りつまんでぐいぐいと引っ張り始めたので、痛い痛いと思いつつ、『何で俺肉つままれてるんだろう』と考えてたらおもしろくなってきて、笑いをこらえ切れずに
「ぶふっ」
と吹いてしまった。
「痛いですか? 我慢して!」


 ほんとに床屋かここ。