熱烈なチュウが道を塞ぐ

 自転車に乗って出かけてるとき、高架沿いの道から左折してガード下をくぐろうとすると、狭い歩道を塞ぐように立った若い男女が、抱き合って熱烈なチュウをしていた。
 ベルを鳴らすのも野暮だしなあと、気まずい思いをしながらブレーキをかけて止まると、女の子の方がハッとこちらに気づいて目線だけをこちらに向け、抱き合ってチュウしたままでズルズルと歩道の端っこに避けてくれた。


 避けるときくらい休憩しろ。