占領2

 実家に泊まった日の朝、目が覚めて見ると子猫のまーくんが、俺の顔をなめたり、両手でぎゅっぎゅっと体を押したり擦りつけたりして甘えている。
「起こしに来てくれたん? まだ会って間もないのに懐いて甘えてくれてるんや。かわいいなあ」
 幸せな気分に浸りながら体を起こすと、まーくんが俺が寝ていたところに滑り込むように寝転がり、勝ち誇った表情で俺を見上げた。


 寝床奪われた。